交通の要所と言う地の利と、豊富な観光資源とに恵まれたタイは、日本人の人気海外旅行先のひとつです。近年は、医療観光の面でも人気を得ているタイには、ミャンマーや中国など近隣諸国のみならず、中東やヨーロッパからも、先端医療を受けるために、数多くの観光客が訪れます。2015年には、こうした医療観光が目的の観光客は、130万人から180万人にも達したと発表されました。こうした背景から、病院は、語学を含めて外国人の診察に慣れており、日本人への対応も非常にスムーズに行われます。
タイには、企業の駐在員やその家族、研究生などが数多く生活しており、日本大使館のデータによると、永住者も含めて約4万人もの日本人が暮らしていますが、例えば、日本人が病院で診察を受ける際には、予約から会計まで全て日本語で行うことも可能です。バンコクやチェンマイなどの大都市の病院には、日本語が堪能な通訳や、留学経験を持つ医師が勤務しており、日本語専用の電話番号を設けているところもあります。健康診断を行っている病院もあり、一般的な日本の健康診断よりも、設備や部屋の清潔さや豪華さにおいて優れているところが多く、中にはホテルのように豪華なところもあります。健康診断は、セットの検査項目以外にオプションをつけることもでき、「本社と同じ項目の健康診断を受けたい」などの希望にきめ細かく対応してもらえます。
こうした病院のロケーションや健康診断の内容などの情報については、大使館やタイ政府観光庁など公的機関のWEBサイトや、観光ガイドの他、現地の医療施設の日本語WEBサイトなどから、得ることができます。