人間ドックは数多くありますが、病気の種類は2万以上もあると言われていますから気になる症状から受けるべき検査を見つけていくと良いです。例えば、「最近物忘れが多くなってきた」という人であれば、どのような人間ドックの検査を受ければ良いでしょうか。物忘れが多いと言っても、年をとれば忘れやすくなる症状は多くの人が経験します。また、生まれつき忘れっぽい人もいるでしょう。
しかし、もし急速に忘れっぽくなったという症状が出ているのならば、脳ドックなどを受診してみると安心です。検査項目として、眼圧・頭部X線・頭部MRI・頭部CT・血圧測定・血液検査などを受けてみると良いです。眼圧は眼底の血管に異常がないかどうかを検査します。頭部X線は脳に異常がないかどうかを検査します。
MRIを撮れば脳梗塞や脳血管の異常の有無を調べることも出来て、もし脳に萎縮があったら発見が出来ます。CTもX線を使った方法ですが、こちらは断層写真を撮って検査が出来ます。これにより、血管や腫瘍の有無を調べることが出来ます。血圧測定や血圧検査は健康診断でも行われますが、より精密に肝機能・腎機能・代謝系を調べられるというメリットがあります。
物忘れがひどい場合に疑われる代表的な病気にアルツハイマー型認知症がありますが、これは近年患者数が増えている病気です。そのほか、人間ドックでは脳血管性認知症、脳梗塞、脳腫瘍、うつ病、睡眠障害などを発見出来る可能性があります。